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◯山口 修君 |
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介護保険施設の従業者の資質向上についてでございます。
平成十七年の十一月一日に、高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律が成立をし、ことしの四月一日に施行をされました。皆さん御案内のとおりでございます。そのような中で、九月五日に鹿児島市で男女混浴をさせたとか、食事を急がせるために平手打ちをしたり、あるいは耳を引っ張ったりというようなことの通報があったということで、この高齢者施設に県が指導に入ったとの情報が報道をされました。介護保険施設等の運営基準につきましては、常に入所者の立場に立って介護サービスの提供に努めなければならないとあります。今回報道された介護型有料老人ホームにおける虐待は、まさにこの大原則を忘れた虐待であったというふうに思います。県内の介護保険施設等の施設数は、平成十八年八月一日現在で三百六十六施設、従業者は、これは二年前の数字ですけれども、約一万人というふうに聞いております。しかしパート労働者を常勤者に転換をしていますので、実人員は恐らく一万二、三千人を超えているのではないかというふうに思っています。
私は介護の体験研修に参加をいたしました。とにかくやはり大変な仕事です。アイマスクをして、介助者つきの歩行の体験をしましたけれども、なかなか足が進みません。おむつの取り外しの実体験もいたしましたが、擬似の認知症ということで、研修生がモデルになってやったわけですけれども、意思の伝達とかあるいは体位の変更とか、なかなか思うようにいきません。したがいまして、この介助者の皆さんのお仕事というのは、愛情と根気と忍耐がなくては全うできない非常に崇高な仕事であるというふうに悟ったところでございます。このようなつらいといいますか、大変な仕事に従事されている介護の皆さんですが、毎日毎日、あるいは繰り返し繰り返しの日々が送られるわけですから、どんなに利用者のために頑張っておられましても、大変さがたまってまいりますとストレスがたまり、ある面では瞬間的にといいますか、衝動的に虐待といいますか、つまんだりちょっとたたいたりとかですね、する部分も出てくるのかなということを思いました。
新聞にありましたように、このようなきつい仕事ということもありまして、介護福祉士の専門学校を出てせっかく就職しても、このつらさに耐えかねて離職をする子が多いということも聞きます。労働の質に対する対価が低いとの報道もありました。従業者の質を確保し、人材を確保するには、現状の勤務対応や福利厚生など総合的に見直すことも大事ではないかなと思っています。来年にはフィリピンから介護福祉士志望の第一陣が日本にやってまいります。まさに介護保険業界も大変革の時代に突入しようとしております。
介護従業者の皆さんには利用者の意思と権利を尊重し、その人らしい生活が最大限できるよう支援することが求められています。施設管理者には従業者としての初心を保ち、よりよい従業者になるために、従業者の資質向上を目指して研修の機会を確保しなければならないという義務が課せられています。どうもこの研修が一〇〇%実施されていないのではないかというふうに聞くところであります。さらに管理者は、従業者に運営基準を遵守させるために必要な指揮命令を行うものとあります。その最低限の基準遵守事項が徹底していたならば、今回の鹿児島市で発生した高齢者虐待は防げたのではないかというふうに思うのであります。介護保険施設等の従業者に対する研修がどのように行われているのか。また運営基準が十分遵守されているのか。このことを県としてどのように把握し指導されておられるのか、お尋ねをいたします。
また、今回の事案等を踏まえて、今後どのように指導を強化されていくのか、あわせてお答えください。 |
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◯保健福祉部長(吉田紀子君) |
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介護保険施設等の従業者の資質向上についてでございます。
介護保険施設等において、高齢者虐待や身体拘束など不適切な介護等を防止するためには、職場内において日常的にケアのあり方などについての勉強会や研修等を行い、管理者、従業者が一丸となった環境づくりを進めることが重要であると考えており、県といたしましては、実地指導や集団指導等を通じて教育・研修の実施状況や法令等の遵守状況等について把握いたしますとともに、必要に応じて改善指導を行っているところであります。
なお、介護保険施設等の従業者に対する研修としましては、施設みずからが行う教育・研修のほか、施設関係の団体等においても各種研修や公開講座など、さまざまな取り組みがなされているところであり、また県としても施設の管理者や指導的役割を担う職員に対する研修を実施いたしますとともに、関係団体等の研修への協力などを行ってきておりますが、平成十八年度からは介護従業者等に対する認知症介護や身体拘束廃止推進などに係る研修について、内容の充実強化を図ったところであります。
また、今回の事例を踏まえ、去る九月十二日付で各介護保険施設等に対し、虐待などの防止に向けた取り組みをさらに徹底するよう通知したところであり、今後一層充実した研修や実地指導等での重点的な指導を通じて、施設管理者を含む介護従業者等の意識改革と資質の向上を図り、虐待などの防止に努めてまいりたいと考えております。 |
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◯山口 修君 |
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ありがとうございました。
高齢者虐待の件ですけれども、ある面では五十五ぐらいになったら、県庁の職員であっても、あるいは県民の皆さんであっても疑似体験をして、どんなにつらいものか。自分がいずれ加齢して、七十五歳を超えて後期高齢者になりますと、どっちにしても認知症が出てまいりますし、足の動きが悪くなり、手の動きが悪くなるわけですから、今のうちにそういう体験をして、そういうふうにならない努力を実体験するということが大事だというふうに、一方では思っています。そういう部分も県の行政の中で各地で取り入れていただければいいんじゃないかなと思います。 |
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