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◯山口 修君 |
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続きまして、伝統野菜等への取り組みについて質問をいたします。
これも昨年の九月議会で伝統野菜等の研究栽培について質問を行いました。そのときの農政部長の回答は、「農業開発総合センターで取り組むべき課題の一つとして、伝統野菜等に関する試験研究を位置づける方向で検討を進めている」という答弁であります。あれから一年が経過しましたが、他の都道府県におきましては、伝統野菜の栽培に努力を重ねており、一定規模の栽培をしながら出荷を行っている府県もございます。愛知県にありましては、県のホームページで愛知の伝統野菜として紹介しています。その伝統野菜の条件は、一つに今から五十年前には栽培されていたもの、二つには地名、人名がついているものなど愛知県に由来しているもの、三つに、今でも種や苗があるもの、四つに種や生産物が手に入るもの、この四つの定義を満たす三十三品目を選定しています。鹿児島県では地元のスーパー「タイヨー」さんが伝統野菜の契約栽培に取り組んでおり、店舗で販売をしているということが新聞に掲載されましたし、私も店舗に見学に行ってまいりました。本年度は十四品目の伝統野菜を栽培して鹿児島市内の店舗で販売をするということでございます。
農業改良普及センターがこれまで米づくりやあるいはサツマイモづくり、各種の野菜づくりに取り組んで、その指導力を遺憾なく発揮して、鹿児島県の農業を支えてきたことにつきましては、皆さんが全員認めるところではないかなというふうに思います。この農業改良普及センターが知事の考えておられます組織再編、総合事務所に吸収統合されていくわけですけれども、まだ自立している今の農業改良普及センターの中で、この個性豊かな伝統野菜等についてもいま一度歴史を見て、生き字引の普及センターの実力を発揮しまして、伝統野菜の復活といいますか、栽培に性根を入れるときではないかなというふうに思います。鹿児島の伝統野菜をしっかりと調べることが、これからの二十一世紀の鹿児島の農業をしっかりと据えていく礎になるというふうに思っております。
「身土不二」という言葉があります。その地域で生産されました農産物を食べることが、その土地の気候に順応する体力をつけ、健康につながるという考えでございます。最近の野菜は品種改良が進み、野菜の持つ本来の個性が失われているというふうに思います。苦みや臭みがなくなり、何もかもが食べやすくなっている野菜になっております。私がまだ餓鬼といいますか、小さかったころを思い出しますと、トマトは食べたくない野菜の一つでした。非常に臭みがあったと思います。大根もそうでしたし、キュウリも、ニンジンも、ピーマンももう少し臭かったり苦かったり、独特の味があったように覚えています。これらの野菜の個性がなくなったがゆえに、もう少し医食同源といいますか、そういう役割が薄れているのではないかなというふうに思います。
高齢化社会がやってまいっておりますけれども、おじいちゃん、おばあちゃんの脳裏の中には、昔食べたこの独特の野菜の味、においが脳の中に残っているわけでございます。この幼かったころのにおい、味覚を思い出すということが、ある面では認知症の皆さんの治療効果にもつながるんではないかなと、素人ながら思っております。このような販路も十分あるわけでございますので、ぜひ県内の伝統野菜等の調査活動に積極的に取り組んでいただき、全国の伝統野菜ブームに乗りおくれないようにしていただきたい。農政部長の前向きでさわやかな答弁を期待するものであります。 |
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◯農政部長(山田裕章君) |
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伝統野菜等への取り組みについてでありますが、消費者の価値観の多様化や地産地消への関心の高まりを背景に、京野菜に代表されるように、その土地の土壌や気候風土が育てた伝統野菜への関心が高まっております。本県におきましては、南北六百キロメートルという県土の広がりの中で、横川大根やハヤトウリ、与論カボチャなど、県内の各地域で数多くの伝統野菜が栽培されてきました。県では、県農業開発総合センターを中心に、これまで白ナスやシマウリなど二百七十五種の遺伝子源の保存に取り組みますとともに、平成十四年には県園芸振興協議会と連携して、古くから地域に伝わる大根やカボチャ、里芋など三十五種類の伝統野菜について、栽培の由来や品種の特徴などを冊子として取りまとめております。今後伝統野菜の生産の実態を把握いたしますとともに、現在の栽培状況や種子の入手方法、郷土料理での利用方法などについて、農業改良普及センターを通じて調査し、これらの調査結果をもとに、消費者等から高い評価が得られる可能性のある伝統野菜の掘り起こしなども行いまして、地域農業が元気になるような取り組みとして推進をしてまいりたいと考えております。 |
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◯山口 修君 |
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伝統野菜につきましては、早速前向きの回答をいただきましたので、どうかひとつ第一線の技師の皆さんが頑張っていただけるようにお願いいたします。特に、十年ぐらい前ですか、「聞き書 鹿児島の食事」ということで本が出されております。その監修はほとんどが当時の生活改良普及員の皆さんが南薩地区、北薩地区、あるいは種子島地区に出向いて、一年間のお百姓さんの食生活をチェックをした立派な本でございますので、そういうことがこの伝統野菜にも皆さんの御努力が醸し出されるように、御努力を期待しております。 |
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