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◯山口 修君 |
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おはようございます。無所属の山口修でございます。少数一人会派に、このように初日の一般質問の、そしてまた一番の発言機会を与えていただきました各会派の皆さんに感謝申し上げたいというふうに思います。
本日は三月一日でございます。県内の県立・市立・私立の高等学校の卒業式でございます。平成十七年度の県内の各高校卒業予定者は二万九百十五名と聞いております。その中で最後の卒業式を迎えるのが、県立笠沙高等学校と私立の鹿児島学芸高等学校でございます。
笠沙高校につきましては、何とか存続できないかということで、平成十五年の第二回県議会定例会で質問を行いました。昭和二十三年の学校創立以来、五十八年の歴史をいよいよ閉じることになります。最後の卒業生は四十六名でございます。送り出したOB・卒業生は五千七十二名と聞いております。卒業式は、きょうではなくて、閉校式とあわせまして三月二日に挙行されるようでございます。
鹿児島学芸高等学校につきましても、同じく平成十五年の第四回県議会定例会におきまして、まだ募集停止は早いのではないかということで質問を行いました。最後の卒業生百三十名と聞いております。
同校は、御案内のとおり、鹿児島の女子教育の先駆者と言われました満田ユイ先生が、明治四十年に鹿児島女子手藝講習所として開校以来、九十九年、約一世紀にわたった女子教育の歴史に幕をおろすことになります。卒業生の数は三万六千八百四十三名と聞いております。
県立高校の統廃合も進んでおりまして、来年以降はこのような寂しい閉校の卒業式が続いてくるということになります。そういうことも含めながら、感慨深い三月一日でございます。
平成十八年、戌年がスタートしまして、はや三月に入りました。加齢とともに月日の過ぎるのを早く感じるわけですけれども、知事は昨年の酉年のキーワードとして「やりとり」という言葉を挙げられました。その言葉どおり、知事と語ろ会は十五回を数え、県議会そして各種団体との数多くの意見、対話をやってこられたところでございます。県政の大胆改革に積極的に取り組まれておりますことは、県民各位より高い評価を受けています。
さて、ことしは戌年でございます。キーワードを何と答えられるでしょうか。平成十八年度も昨年に引き続き財政再建のさなかにありますし、またことしは新しく掲げられました「三つの挑戦」、一つは「持続可能性への挑戦」、二つは「産業おこしへの挑戦」、三つは「鹿児島おこしへの挑戦」と、また一段と高いハードルを設けておられます。県議会を初め、関係団体との歯にきぬを着せぬ白熱した論議が交わされること、必至でございます。
そんなことから、戌年はちょっともじって、私はけんけんがくがくか、けんけんごうごうかとなるかなというふうな気がいたします。大いに議論と対話を重ねられ、知事も議会も「力みなぎる・かごしま」の実現に邁進したいという思いを込めまして、質問に入らせていただきます。
徳義大県についてでございます。
知事は、第一回県議会の施政方針の中で、新しく三つの挑戦を掲げられましたが、さきに述べたとおりでございます。持続可能性への挑戦、産業おこしへの挑戦、鹿児島おこしへの挑戦であります。一つ一つが県勢発展と県民の幸せづくりに欠かせない、重要な役割を持っております。
持続可能性への挑戦は、再建団体への転落を回避するための諸政策を不退転の決意で実践していくことでありますし、産業おこしへの挑戦は、アジアの時代における産業戦略を構築するとしています。これは、地場産業の近代化育成を図り、青年も壮年も高齢者も女性も安心して働ける鹿児島づくりを目指すものと考えております。
鹿児島おこしへの挑戦が一番難しく思えます。「地域を愛し、人を思い、徳義心が厚いという鹿児島県人の生き方、鹿児島県の品格というものを再評価して、徳義大県として次代に継承し、地域社会の維持・発展につなげていきたい」と述べられております。
徳義とは、辞書を開いてみますと、道徳上の義理、あるいは道徳上の義務とあります。人の踏み行うべき道とも言われています。私たちが社会生活をしていく上で、最低限守らなければならないことでもあります。突き詰めれば、日本人の心の中に生き続いています儒教的な精神に通ずるのかもしれません。
明治維新をきっかけに和魂洋才が叫ばれ、和洋折衷が進み、国民の大半の考えは西洋の個人主義に傾倒し、最小の社会集団である町内会の加入率も年々低下をしています。平成十七年四月一日現在の鹿児島市の加入率の状況でございますが、六三・三%で、選挙の投票率並みに低下をしてきております。まことにゆゆしきことでございます。
そういう現状で、徳義心が厚いという鹿児島県人の「結い」の精神を復活させて、徳義大県として地域社会の維持・発展につなぐという知事の針路、考えは、時宜を得た適切な取り組みだと思います。評価をいたします。
それでは、どのような施策・手法をもって徳義大県づくりを目指されていかれるのか。県民の心に徳義大県を訴えるのは至難のわざでございます。実現のためには、まずは県内の全世帯の皆さんが町内会に加入されることが望まれます。地域活動を実践することです。今の鹿児島市の約六割の加入率では、高齢者や子供たち、弱者の安心・安全の確保はままなりません。皆さんの手助けが必要なんです。県の職員さん、あるいは教職員さん、警察官の皆さん、全員が町内会に加入されておられるのでしょうか。
二つには、徳義心は家庭教育と義務教育で相互補完をしながら、小学生・中学生・高校生も含めまして、社会生活のルール、マナーをしっかりと教えることです。保護者の皆さん、先生方、御自分の生活を振り返って、真摯な態度で指導ができるのでしょうか。
そして私も、自分の胸に手を当てて、徳義心を持っておるのか、徳義大県づくりに参加していけるのか、自分自身に問いかけているところでございます。知事の徳義大県づくりに取り組む方針・手法、そして決意を明らかにしていただきたいと思います。
次に、事業見直しのあり方についてであります。
知事は、二十一世紀新かごしま総合計画と、知事の掲げられましたマニフェストとの突き合わせを行いながら県政運営に当たっておられます。
私は、知事が選挙戦に際し、新しい鹿児島づくりを示したマニフェストを掲げて戦ってこられたことから、二〇〇四年の第四回県議会で、この二十一世紀新かごしま総合計画を棚上げして、新しい方針を明らかにすべきであると主張をいたしました。それに対して知事は、この二十一世紀新かごしま総合計画と自分のマニフェストの間には、基本的・内容的な不突合はないものと理解をしているので、現時点で同計画を凍結あるいは見直す必要はないものと考えていると回答をされました。
そのようなとき、昨年の第四回県議会定例会におきまして、この二十一世紀新かごしま総合計画の一つの夢でもありました、あるいは目玉でもありました盲・聾・養護学校の一体的移転新設計画を、自民党の代表質問に答える形で本計画の棚上げを明らかにされました。
私は、県の基本計画に掲載されている事業計画の見直しにつきましては、本会議の知事の施政方針の中で取り上げて計画変更の提案をすることが県民に対する礼儀であり、あるいは議会に対する信義ではないかと思うのであります。これこそが知事の唱える徳義心ではないでしょうか。
盲・聾・養護学校の一体的移転新設計画は、県の財政再建に大きな負担をもたらす大型事業であることに間違いはございません。まだこのほかにも具体化されていない事業が残っております。鹿児島の物産観光センターの設置もございます。考え方によりましては、ドルフィンポートの開業によって、その役割は終わったかのように私は思います。
鹿児島市のふれあいスポーツランドに計画されております多目的球技施設の設置については、鹿児島市との用地交渉は暗礁に乗り上げたまま、全く私たち県民、県議会にも進展が見えておりません。土地の購入費用、競技場建設費用など、かなりの大型事業であります。ほかに総合体育館、水泳プールなどの計画も残っております。予算編成に四苦八苦する事業ばかりでございます。
知事は、新しく三つの挑戦を掲げられ、その一つに持続可能性への挑戦があります。今は財政再建に心血を注ぐ、今は我慢と辛抱のときと言っているのであります。県の財政事情からして、先ほど申し上げました大型事業はどうなされていかれるのか、継続か、棚上げか、それとも中止か、その峻別を早い機会に行うべきと考えますが、これらについての御見解をお伺いいたします。 |
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◯知事(伊藤祐一郎君) |
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徳義大県づくりについてのお尋ねがありました。
徳義大県につきましては、本県の県民性につきまして、これまで純朴で人を裏切らない、偽りを言わないといった人間のよさでありますとか、人格の高潔さといったものが評価されてきたところではないかと考えております。
そのような品格を備えた有徳の方々が地域社会の基盤の下支えをされてこられたところであると考えておりますけれども、だんだんと地域全体の徳義心が薄くなってきているのではないかと恐れているところでもあります。
このようなことから、私はこの徳義心が厚いという鹿児島県人の生き方、鹿児島県の品格というべきものを再評価いたしまして、徳義大県として次代に継承し、地域社会の維持・発展につなげていかなければならないのではないかと考えております。
このため、鹿児島の暮らしの特色やよさなどを踏まえた鹿児島らしい豊かなライフスタイルなどにつきまして、一〇〇人委員会などで御論議をいただいているところであり、その成果をかごしま・くらしスタンダードとして、鹿児島を永住の地とする人々の生活の指針としていただくとともに、県内外に情報発信していきたいと考えているところでもあります。
また、行政と地域の自治会、町内会、NPOなどが協力をいたしまして、地域社会を支え合う共生・協働の地域社会づくりに引き続き取り組んでいきたいと考えております。
この地域社会づくりは、やがてその地域に住む子供からお年寄りまでのすべての住民が、その活動に何らかの形で参加するような仕組みに育っていくのではないかと期待しているところであります。
さらに、自然環境の保全や伝承文化の再発見などの環境・文化の継承や、かごしま地域塾を初めといたしますふるさとを担う人材づくりなどにも取り組むことといたしているところであります。
今後ともこのような鹿児島の地域づくりに県民の皆様方と一緒になって努力をいたしまして、鹿児島に誇りを持って、みずからの意思で定住し、鹿児島のために貢献したいという若者が数多く生み出されるような鹿児島おこしに取り組んでまいりたいと考えております。
第二期実施計画の大型事業の取り扱いについてのお尋ねがありました。
二十一世紀新かごしま総合計画の第二期実施計画につきましては、計画に盛り込まれております各般の施策・事業の展開に努めてきておりまして、かごしまの農林水産物認証制度の創設や南九州西回り自動車道市来―串木野間の供用開始など、全体として一定の進展があったものと考えているところであります。
第二期実施計画に掲げられております盲・聾・養護学校、物産観光センター、総合体育館などの大型事業の取り扱いにつきましては、厳しい行財政環境の中で、今後行財政基盤を立て直し、持続可能なものとするための県政刷新大綱を踏まえた行財政構造改革の進捗状況や、平成十九年度以降の地方財政計画の動向など各般の状況を十分見きわめた上で、その事業の緊急度・必要性なども的確に判断して、今後の取り扱いを決定してまいりたいと考えております。 |
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◯山口 修君 |
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徳義大県につきましては、私自身もまだまだ徳が足らないわけですけれども、やはり自己形成といいますか、みずから学んで一つ一つ人間の格を上げるという努力をしなくてはなりません。
特に学校教育の中で、あるいは家庭教育が原点にありますけれども、子供たちを指導する先生方の人格形成、そして最大の仕事であります指導力のアップ、ここら辺も含めてですね、しっかりと鹿児島づくりの原点になる先生方、そしてまた地域の皆さんのそういう参画する研修会等もあってよろしいんじゃないかなと思います。
事業の見直しについては、大変厳しいところでございますので、我慢と辛抱の時期ということで、的確に判断をされて次のステップに移っていただきたいと思います。 |
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