鹿児島県議会議員 山口おさむ公式ホームページ [議会発言集]
あるく!みる!きく! やっぱりこの人おさむサン 鹿児島県議会議員無所属 山口おさむ 鹿児島市・鹿児島郡区
ホーム お問い合わせ
www.yamaguchi-osamu.net
山口おさむのプロフィール
山口おさむの政策
山口おさむの活動報告
山口おさむのブログ
山口おさむの議会発言集
意見箱
リンク
鹿児島県庁ホームページ
鹿児島工業高校ホームページ
鹿児島県立短期大学ホームページ
山口おさむ後援会事務所
議会発言集
平成17年第3回定例会(第4日目) 2005.09.22
議会発言集トップ
1 議案第151号鹿児島県教育委員会の委員の任命について
1 伊藤県政と国勢調査について
1 鹿児島県の人事政策について
   @ 管理職人事について
   A 公社等(外郭団体)の役職定年制について
1 鹿児島県の農業について
   @ 農業開発総合センターの果たす役割
   A 伝統野菜・果実,薬草の研究栽培について
1 十島村,三島村の村道の県道への昇格について
1 ヤングネットワーク・ウイング九州について
1 十島村,三島村の村道の県道への昇格について
◯山口 修君
  十島村、三島村の村道の県道昇格についてでございます。
  財政厳しい折、公共工事をという意見を何で述べるかということでおしかりを受けるかもしれませんけれども、十島村に行ってみて、皆さんとお話をしてみて、あの辺境の絶海の島々の現状を見るときに、当面はこの措置がないとますます人口が減少をし、ひいては臥蛇島のような結果になるのではないかなという心配を持ちながら、この問題を掲げたところでございます。
  平成十七年九月一日発行の「グラフかごしま」第四百四十八号の「県内各地から」「望郷コーナー」で、日本で一番長い村、十島村が取り上げられております。議場の皆さんもお読みになられたんではないでしょうか。
  この十島村の悪石島に今から四十五年前、朝日新聞社の秋吉茂記者が訪問、来島され、一カ月間滞在をし、シリーズ「底辺に生きる」の取材のために取材を重ねて、その結果を島の生活としてつづったのがルポルタージュ「美女とネズミと神々の島」というのがございます。この本を読む機会がありまして、悪石島に参りました。
  当時の島の生活が克明に記されておりますけれども、当時の悪石島の子供たちははだしで学校へ行き、昼御飯は家に帰って食べ、当然、島には電気はございません。ほとんどの家は竹ぶきで外壁も竹で編んである。しかし、島には奉仕作業としてオヤデという組織があり、島の皆さんが厳しい生活の中で助け合い、精いっぱい生きている共生・協働の様子が赤裸々につづられております。
  この本の中にあります昭和三十五年─一九六〇年─の悪石島でございますけれども、人口百七十六人、戸数三十八戸、小・中学生四十九人となっております。平成十七年─二〇〇五年─のデータを見ますと、人口七十二名、戸数三十二戸、小・中学生十三人となっております。四十五年間で人口は百四人減少し、戸数は六戸減少、小・中学生は三十六人減少になっております。ただ、学校の先生方が十人いらっしゃるということですから、少なくともこの皆さんはその当時そんなにいらっしゃいませんでしたので、まだ人口は実質的には減っているということになります。
  十島村などは、新しい離島振興法のもとで排他的経済水域等の保全など、国家的・国民的役割が明確にされていましたが、その責任の割には今なおその支援策は不足をしているのではないかと思います。
  十島村の主な産業は肉用牛─繁殖─であり、平成十五年度の十島村の子牛の出荷頭数は六百四十九頭でございます。約一億七千五百万円と聞いております。近年はサンセベリア、別名トラノオ、そしてタケノコの生産も盛んになってきております。
  南西諸島地域離島振興計画によりますと、「体験・滞在型観光の促進、文化活動を通した地域間交流等の促進を図って地域の活性化と自立的発展を図る」とあります。しかし、島の実情は、この計画だけではどんなに頑張っても家計に余裕は生まれないのであります。
  平成十四年度県の平均市町村民所得は二百二十四万六千円でございます。十島村は百五十万一千円で平均の六六%しかございません。この十島村で確かな生活を維持していく中には、当面の措置として公共工事を何とか継続していかなければ、島の人々は生活を維持することはできず、人口減少にさらに拍車がかかることは目に見えているわけでございます。
  青壮年の働き手が減りますと、島民の皆さんの生命線である定期船フェリーの入港時のロープをとって係留する作業をする人もいなくなるわけでございます。
  南西諸島振興策の「村道」の項を見ますと、「村道は、日常生活を支える上で重要な社会基盤であり、地域におけるコミュニティー相互を結びつけ、居住空間を構成すると同時に、公民館、学校等の公共・公益施設等の機能を効率的に発展させるために欠くことのできない施設です。しかしながら、本地域においては、地域間を連絡する幹線村道等の整備が十分でなく、地域の活性化が阻害されています」と、村道の未整備を明確に記載してございます。しかし、その対応策は明記されておりません。
  村道を県道に昇格するには道路法の第七条に厳しい条件があります。十島村や三島村の村道は、第七条第一項第一号から第五号までの条件に合致することはできません。しかし、第六項には「前各号に掲げるものを除くほか、地方開発のため特に必要な道路」と記載されています。伊藤知事が、特に県道として必要と認め、国土交通省と協議した上で県議会の議決を得れば、県道に昇格することができると考えるところでございます。
  この県道昇格構想は、これから人口減少対策と経済的自立を目指す特定離島の島々にも共通する課題でございます。二十一世紀の島々の生活を左右する重要な道路政策、いや福祉政策でございます。島民に安心と安定をもたらし、より確かな生活を築くために、十島村、三島村の村道を県道に昇格することを強く願うものであります。関係部長の英知ある回答を期待してやみません。
◯土木部長(加藤憲一君)
  村道の県道昇格についてでございますが、十島村、三島村の社会基盤につきましては、県道片泊大里港線や県管理の中之島港などの整備に努めているところでございます。また、村道につきましても、県の補助事業であります特定離島ふるさとおこし推進事業により、中之島海岸線などの整備を積極的に支援をしているところでございます。
  市町村道の県道昇格を含めた県道網の見直しにつきましては、これまで、国道昇格や主要地方道の追加指定を踏まえて行ってきており、十島村、三島村の村道の県道昇格につきましては、今後とも、国の動向を見きわめながら、全県的な県道網の見直しの中で検討をしていきたいと考えております。
◯山口 修君
  実はこの文庫本が「美女とネズミと神々の島」でございます。もう絶版をしています。インターネットでようやく見つけまして、当時の単価は四百円ですけれども、そこそこの値がいたします。早速ビニールカバーも買いにいきまして、私の蔵書で第一号といいますか、大事なところに飾っておきたいと思っております。
  その中で、当時の中学生がたまたま台風についての詩をつづってございます。十四号のこともありましたけれども、島の生活がいかに厳しいかということを如実にあらわしておりますので、読まさしていただきます。
  「おそろしい台風。どうしてこんな小さな島を目のかたきにするのだ。島のみんなが汗してつくった作物をたった一夜でかっさらっていく。貧しい竹ぶきの家をふきとばしていく。ぼくらがどんな悪いことをしたというのだ。いってくれ。台風よ。なぜぼくらの島ばかりを目のかたきにするのだ。ぼくらはからいもも食べられないというのに」ということで、当時の悪石島中学校一年生有川豊君の詩でございます。
  大変自然の厳しい島でございますけれども、もう一人中学校三年生の房子さんという方が、「私はガヤスになりたい」向こうの言葉でカラスです。「人間は、私たちはソテツの実を食べているのに、カラスは自分たちのお父さんやお母さんがつくった野菜やあるいは魚をとっていく。私もあんなふうに空を飛んで、自由に飛んで、おいしいものをたくさん食べたい。ガヤスになりたい」、大変悲しい詩を書かれております。それもこれに入っていますけれども、それほど自然環境の厳しいトカラ列島の諸島でございます。
  明治十七年に時の鹿児島県勧業課長白野夏雲さんがほぼ二カ月間かけて、枕崎港から出港して当時の五百石船でトカラ列島を巡航し、名瀬市まで行かれておりますけれども、「絶海の孤島」というような言葉で島を表現しております。
  人も寄りつけないそういう島の中で、厳しい中ですが、ひとつ知事を初め各部長さん、この島を、やはり国境の島ですから、北朝鮮の工作船の問題がありましたり、中国の原子力船が潜って逃げたり、まさにこの島をそういう状況に追い込んでおるわけです。無人島になるとどういうことになるかわかりません。そういうことを含めまして、ぜひ十島村、三島村あるいは特定離島の小さな島々に鹿児島県政の光を一灯万照の気持ちでぜひ新しい政策も打ち出してもらいたいなというふうに思います。
ページトップ
※上記文書は県議会ホームページの会議録より抜粋いたしました。
Copyright 2007 www.yamaguchi-osamu.net All Rights Reserved.