鹿児島県議会議員 山口おさむ公式ホームページ [議会発言集]
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平成17年第3回定例会(第4日目) 2005.09.22
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1 議案第151号鹿児島県教育委員会の委員の任命について
1 伊藤県政と国勢調査について
1 鹿児島県の人事政策について
   @ 管理職人事について
   A 公社等(外郭団体)の役職定年制について
1 鹿児島県の農業について
   @ 農業開発総合センターの果たす役割
   A 伝統野菜・果実,薬草の研究栽培について
1 十島村,三島村の村道の県道への昇格について
1 ヤングネットワーク・ウイング九州について
1 鹿児島県の農業について
◯山口 修君
  続きまして、鹿児島県の農業についてお尋ねをいたします。
  一つは、農業開発総合センターの果たす役割についてお尋ねいたします。
  二十一世紀の鹿児島県の農業は、建設中の農業開発総合センターを中心に技術開発と試験研究体制を確立するとしてあります。
  鹿児島県の現在の農業をよく見てみますと、耕種部門の粗生産高は平成八年度二千百二十三億円、平成十四年度千八百八億円、この六年間で三百十五億円の減少になっております。耕地面積は、平成九年度十三万二千六百ヘクタール、平成十五年度十二万六千五百ヘクタールで六千百ヘクタールの減少でございます。農家戸数は、平成九年度に十万五千戸あったものが平成十六年度には約九万戸になっており、三年間で一万五千戸の減少になっております。
  鹿児島県の全体の粗生産高は全国第四位を維持しておりますけれども、平成八年度四千二百三十五億円あったものが平成十四年度は四千三十六億円となり、百九十九億円の落ち込みです。この落ち込みは畜産部門の頑張りで何とか粗生産高を四千億円台にキープしているというふうに思っております。BSE問題が解決して、アメリカの牛肉が輸入解禁になりますと、粗生産高四千億円台の維持は非常に厳しいものになるのではないかなというふうに思っております。
  また、鹿児島県と隣県宮崎県との一ヘクタール当たりの生産高の単純比較ですが、宮崎県が一ヘクタール当たり五十五万八千円と鹿児島県を大きく上回っております。鹿児島は離島や山間部があるということで小さな畑といいますか、田んぼが多いわけですけれども、しかしながら、それでも残念な数値でございます。
  このような厳しい現状から農業開発総合センターは、農業県鹿児島を再生する中核施設として、農業者と指導者の技術力、経営力など農業に必要なすべての能力を高める組織体にならなければなりません。この農業開発総合センターと離島支場をどのように連携してその所期の目的を達成していかれるのか、そしてまた鹿児島県農業をどのようにして再生していかれるのか、その考えをお伺いいたします。
  続きまして、伝統野菜、伝統果実、薬草の研究栽培についてでございます。
  高齢化社会はまさに健康志向で、医食同源と言われるように、有機農業で栽培される野菜や米、そして健康食品が今、売れ筋で、最近は「ロハス」という言葉をよく耳にいたします。健康や持続可能性を重視するライフスタイルを意味しているようでございます。
  このことから、二十一世紀は自然食品や有機栽培の野菜、果実をますます重宝がる時代になってまいります。その前兆として、各地域に残る伝統野菜、伝統果実、そして薬草の活用が各県で今、見直されてきております。
  県内でも多くの伝統野菜、果実がございますが、桜島大根あるいは桜島の小ミカン、安納芋、赤米などがあり、薬草にも、ガジュツとかヨモギ、センブリ、ビワの葉、柿のへたなどたくさんございます。南北六百キロメートルの鹿児島県ですから、未発見の伝統野菜や伝統果実、薬草が数多くあるというふうに思います。
  南大隅町の伊座敷にあります「佐多旧薬園」は薩摩藩が開設したもので、竜眼やレイシは有名でございます。長崎県には旧島原藩の薬園、奈良県の森野旧薬園と日本三大薬園跡に佐多旧薬園も入っております。鹿児島は薩摩藩の時代から薬草、薬園の先進地であったと言えます。
  溝辺町に、県民の森の一角に昭和五十九年五月に開園した「自然薬草の森」がございます。そしてまた、中種子町には全国に四カ所しかない独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター種子島研究部という非常に長い名前の研究施設がございますが、今から五十一年前、昭和二十九年に誘致された研究施設でございます。
  ロハスとかスローライフとか新しい生き方には、自然食品、有機栽培などの野菜類とともに薬草も欠かせないものがあります。薬草については、同センター種子島研究部と共同研究を行い、伝統野菜、伝統果実とともに、農家、農協で生産販売の体制を確立すれば、鹿児島県の農業に新しい一ページを確立することができるのではないかと思います。
  宮崎県は、野尻町に宮崎県総合農業試験場薬草・地域作物センターを開設して、種子島研究部と連携をとりながら薬草の研究栽培も始めております。農業開発総合センターを開設していく中で、伝統野菜や伝統果実、薬草の研究を行い、そしてまた栽培を立ち上げていくことで、新しい鹿児島県の農業を創生していくものではないかと思っておりますが、部長の見解をお伺いします。
◯農政部長(山田裕章君)
  農業開発総合センターの果たす役割についてでありますが、本県は、南北六百キロメートルの県土の広がりの中で温暖な気象条件を生かした農業が展開されており、現在整備を進めております農業開発総合センターにおきましては、吹上・金峰町地区に各試験場を統合し、研究全体の企画調整機能の集約や研究体制を整備いたしますとともに、離島支場につきましては、パッションフルーツ、小菊、サトウキビなど地域に合った品種選定や栽培方法の確立など、離島農業振興に果たしてきた役割も踏まえまして、無霜地帯、亜熱帯農業の研究施設として地域でしか取り組めない研究や栽培を行うことといたしております。
  本県農業を取り巻く環境は、高齢化の進行や農業就業者の減少など厳しい状況にありますが、農業開発総合センターが農業の総合的な拠点として先進的な農業技術の開発と担い手の育成に取り組み、より生産性の高い営農体系を実現し、本県農業が基幹産業として発展するように努めてまいりたいと考えております。
  伝統野菜・果実及び薬草につきましては、これまで、桜島大根の機能性成分の分析、辺塚ダイダイの優良系統選抜、ガジュツの輪作体系確立等の試験研究を行ってまいりました。
  近年、健康志向やスローライフなど健康や生活に対する意識の変化に伴い、伝統野菜等に対する消費者の関心も高まってきており、機能性食品や健康食品として利用が期待される伝統野菜等の試験研究に対する需要も拡大するものと考えております。このため、農業開発総合センターで取り組むべき課題の一つとして、伝統野菜等に関する試験研究を位置づける方向で検討を進めておりまして、今後、国の研究機関や民間企業等とも連携を図りながら、これらの研究に取り組んでまいりたいと考えております。
◯山口 修君
  農業の問題ですけれども、農業県鹿児島、まさに今、アメリカの肉牛の輸入禁止で畜産が隆盛になって、その盛り上げた分の粗生産高の上昇で耕種部門のマイナスをカバーしているというふうに私は思っております。BSE問題が解決して肉牛の輸入が解禁になりますと、四千億円台の維持というのが明らかに三千億円台に入ってくるんじゃないかなと思います。入ってくるのはそれでいいんでしょうけれども、農政部におかれましてはその中身を充実して、農業従事者の皆さんが困ることのないように政策を打ち出してもらいたいなというふうに思っています。
  伝統野菜、薬草の問題ですけれども、私、昭和二十三年生まれで少々ハングリーな経験がありますが、昔のトマトというのは苦くて、臭くて、余り食に向かないといいますか、そういうトマトであったというふうに私は思っていますし、キュウリもそうでありました。品種改良がどんどん進んで子供さんたちが大好きな食物の中にトマトがございますけれども、余り品種改良して野菜の持つ薬源といいますか、薬の能力といいますか、そういう部分がなくなってきているんじゃないかなと私は思います。やっぱり昔からの野菜、そういう部分をある面では、三十年前にあった野菜、明治のころつくっていた野菜、そういう部分の種があれば、農政部長、ぜひそういう部分を全県下に呼びかけて、伝統野菜といいますかそういう部分で研究をし、薬草を兼ねる野菜づくりにも頑張っていただきたいなというふうに思っております。
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※上記文書は県議会ホームページの会議録より抜粋いたしました。
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