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◯山口 修君
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おはようございます。
無所属の山口修でございます。発言通告書に従いまして順次発言をさせていただきます。
実は十二月八日、きょうは真珠湾攻撃の日でございます。朝方新聞を見ましたけれども、それにかかわることが一行もなかったように思います。自来、日中戦争から数えますと、約二百五十二万人の皆様方が命を落とされたというふうに言われております。その皆様方の犠牲といいますか、それがあって今日の日本があるように思っております。衷心から哀悼の意を表しまして、質問に入らさせていただきます。ありがとうございました。
これからの須賀県政についてということで、これまでの基本計画について検証をということで質問させていただきます。
鹿児島県におきまして最初に基本計画が策定されたのが、昭和四十三年金丸知事のときであったと思います。テーマは「二十年後のかごしま」でありました。この計画は、「十年、二十年さきの長期展望に立って本県発展の方向を見きわめることが緊要であり、県政もその方向に沿って計器飛行しなければなりません」と決意を述べられております。そして、目指すところは、豊かで意義ある生活を実現することだというふうにされておりました。
第二弾は、鎌田知事によって、昭和五十三年度に鹿児島県総合計画の前期計画がスタートしております。スローガンは「ぬくもりにみちた偉大な鹿児島の創造」でありました。
その次は、土屋佳照知事が平成二年に「すこやかな郷土、ゆとりの文化圏域をめざして」のタイトルで鹿児島県総合基本計画を示され、第一期計画、第二期計画と続き、平成八年からは須賀知事が「うるおいと活力に満ちた鹿児島の創造」を掲げ、第三期実施計画を終了され、鹿児島県総合基本計画が一応完成いたしました。
そして、現在、須賀知事が先頭に立って取り組んでおられますのが、二十一世紀新かごしま総合計画であります。「共生ネットワークで築く心豊かで活力あふれる『かごしま』」づくりを目指して、現在、平成十六年度にスタートする第二期実施計画の審議を行っております。第一弾の「二十年後のかごしま」から三十五年が経過いたしました。須賀知事はこの間、県の幹部職員としてそれぞれの基本計画の計画・実施に携わってこられており、歴史的な検証をするには最適任者というふうに考えます。
去る十月、かごしまの活力ある高校づくり計画が発表され、阿久根地区の阿久根農業高校、阿久根高校、長島高校の再編整備計画が発表されました。この県立長島高等学校の統廃合の背景も踏まえながら、これまでの基本計画を振り返ってみたいというふうに思います。
長島と阿久根市を結ぶ黒之瀬戸大橋は昭和四十九年に開通し、来年で満三十周年を迎えます。そのほか長島には、赤崎橋、乳ノ瀬橋、竹島大橋、伊唐大橋と五つの大橋が建設されております。竹島大橋は約十六億円、伊唐大橋は約九十九億円の建設費を要しております。あわせて道路整備も行われており、交通基盤の整備はしっかりとなされてきたというふうに思います。
昭和五十年当時の東町の町民所得は、五十五万六千八百四十一円となっております。県内九十六市町村の中で第九十位という生産所得でございました。長島地区は、黒之瀬戸大橋の開通で輸送ルートが確立されたことから、ブリ養殖業が大変盛んになりましたし、このほかバレイショの生産も盛んになっております。この島の産業が発展したことで、平成十二年度の長島二町の一人当たりの町民所得は約二百十八万円で、県内の平均所得の九〇%台の市町村の中にあります。大変な躍進であります。
しかし、他の市町村同様に過疎化はやってまいりました。昭和五十年、両町の人口は一万四千九百四十人を数えましたが、二十五年後の平成十二年には二千三百八十八人の減少で一万二千五百五十二人となっております。島は豊かになっても、橋によって陸続きになっても、過疎と少子化はとめられなかったのであります。島唯一の長島高校には島の中学校卒業生の三割しか進学せず、募集停止の危機が叫ばれていましたが、今回、阿久根高校、阿久根農業高校、長島高校の再編整備計画が示され、長島高校は平成十九年三月に廃止の予定となっております。
豊かさがもたらした貧しさでしょうか、中学校を出たら島を後にして、より選択肢の広がる本土の高校へ進学していきます。長島地域の振興計画は、物的建設の成功例からしますと精神的建設、すなわち文化創造とのバランスがいまいちとれなかった事例ではないかと受けとめることができるというふうに思います。
須賀知事の掲げる「共生ネットワークで築く心豊かで活力あふれる『かごしま』」を引き続き展開して、百七十八万県民が生きがいを持って、安心して働ける鹿児島県を建設していくためには、この長島の事例を参考にして、物的建設と精神的建設のバランスを検証して、二十一世紀新かごしま総合計画を確実に実行していく必要があると考えますが、須賀知事の決意とお考えをお尋ねいたします。
次に、挙県一致して財政改革の推進をということで質問いたします。
新たな財政改革プログラムが発表され、人件費の抑制、事務的経費の徹底した節減、さらに徹底した事務事業の見直し、投資的経費の見直しと重点化など、新たな計画も明示されました。されど行く道は大変な坂道だということを自覚しなければなりません。
本県は、昭和三十一年に地方財政再建特別措置法に基づき財政再建に着手し、昭和三十七年に再建を達成した経験、歴史がございます。ただし、当時は、戦後の経済復興が活発していく中にあり、経済成長が年九%から一〇%と確実な伸びを見せ、税収が確実にふえる経済的背景があって、目標年次より早く再建を達成できたわけでございます。しかし、今回の財政危機は、国の進める三位一体の財政改革にいまだに不透明なところが多々あることや、県債残高一兆五千八百七十五億円があること、デフレ経済が続き景気回復の兆しが見えないことなど、予断を許さない状況にあることが最大の気がかりと言えます。
本県は、平成三年から政府の景気対策に呼応して積極的な景気対策に取り組み、鹿児島県総合基本計画を推し進めてきたところでございます。言えば、国と二人三脚で国内景気と県内景気を何とか支えていこうとしたわけでございます。しかし、肝心な景気回復は遠のき、税収の急激な落ち込みから財政改革プログラムの見直しを余儀なくされたわけでございます。もともと自主財源に乏しく三割自治を切る本県でありますから、政府の言うことを信じて、国策に追随して県政のかじ取りをしていくのはやむを得ない厳しい選択であったと言えます。
この間、県内の景気対策で百七十八万県民の皆さんも、形はそれぞれ違いますけれども、各種の事業の恩恵を受けてきたことは否めない事実であります。このことは、県民各位も受けとめておく必要があろうかと思います。この上はまずは、知事部局、警察本部、教育委員会、そして県議会が一丸となってこの財政改革プログラムの確実な推進を図り、平成十八年度に再建団体転落の危険地帯から確実に脱出することを、まずは県民に約束することが大事なことであります。さすれば県民の皆さんもこの再建計画に理解を示され、応分の協力をしていただけるものと思うのであります。県議会も、報酬の七%カット、行政視察等の節約など、与えられたところで予算縮減に努めているところでございます。このような姿勢が挙県一致の財政改革の礎になると考えるものであります。
知事は、あらゆるところで県民の皆さんへこの財政改革への御協力をお願いされていますが、改めまして県議会壇上から御理解と御協力と、再建団体転落防止への決意を表明していただきたいと考えます。よろしくお願いいたします。
それから、清掃等の入札に関する改善をでございます。
財政改革に関連しまして、本県が発注します清掃業務委託等の入札改善についてただしておきたいと思います。
本件につきましては、昨年、くしげ議員によって本会議で質問がなされておりますが、県全体でまだ完全にその趣旨に沿って履行されていないように思われます。契約金額には年度間でかなりの格差が見られ、低額落札によって、委託される業務内容が満足に履行されないおそれや、清掃作業に従事する従業員の人件費が満足に支払われているか危惧される内容も見受けられます。特に、本県が業務委託している清掃業務等については最低制限価格等が設定されていないため、低価格での入札事例が見られ、契約内容の不履行の危険性が懸念されます。何もかも安ければよいというものではないと考えます。入札に当たって、最低制限価格を設ける必要を感じますが、どのようにお考えでいらっしゃるのかお伺いいたします。
県ホームページの知事室の改善についてただしておきたいと思います。
昨日まで鹿児島県中核情報ネットワークにアクセスしてきましたお客様の数は、平成九年四月からの累計で三百十九万六百二十三人という数字になっております。大変な皆様がインターネットを通じて鹿児島県を訪れてきております。昨日の五時半からけさまで既に七百十九件の皆さんがアクセスしてきております。ここから情報を入手して、本当のお客様として鹿児島観光に訪れている方も何万といるやもしれません。
このように、この中核ネットのホームページは無限の力を発揮しているというふうに考えます。知事室のホームページは、知事の日程と知事へのメールのみの構成で、ホームページを訪れるお客様は多分がっかりされていると考えます。これらの皆様に、知事のメッセージなり記者会見の内容等でごあいさつできないのは残念なことです。知事にお願いしたいのは、ぜひ次のことをホームページで実現していただきたいのです。
一つは定例記者会見のやりとりの内容、二つには県議会本会議での所信表明の内容、三つには「ひびきあう県政」実現のための各地域訪問の様子など、そして四つ目には、県外からアクセスしてきたお客様へ鹿児島の旅行への要請などメッセージを掲載していただければ、知事室は大変充実したページに変身するものと考えます。アクセスしてこられた皆様をより満足させるために、鹿児島をよくよく知ってもらうために、早急に知事室のホームページの改善が必要と考えますが、知事のお考えをお伺いいたします。 |
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◯知事(須賀龍郎君)
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本県は、多くの半島や離島、農山漁村地域を有しておりまして、このような地域における県民生活や産業活動を支えるために、これまでも、道路等の社会資本や農林水産業の基盤整備等につきまして積極的に取り組んできているところでございます。
しかしながら、半島や離島、農山漁村地域におきましては、厳しい地理的条件の中で依然として人口流出が続き、過疎化が進行しているところであります。しかしながら、これらの地域は、多彩で恵まれた自然や個性的な文化、歴史、豊富な農林水産資源等のすぐれた地域資源を持っておりまして、人々の価値観や生活スタイルが心のゆとりや豊かな自然を求める方向に変化しつつある中で、魅力ある地域として発展する可能性を十分に私は持っていると考えております。
このため、私は、二十一世紀新かごしま総合計画の中で、こうした地域の活性化を図りますために、交通基盤や産業基盤の整備を初め、魅力ある地域資源を生かしたグリーン・ツーリズムや都市と農山漁村との交流促進などを積極的に推進してきているところであります。今後とも、これらの施策の積極的な推進によりまして、本県が全体として魅力と活力あふれる心豊かな地域社会となるように努めてまいりたいと考えております。
次は、財政改革プログラムの改訂に基づきますさらなる財政改革の取り組みは、県全体にとりましても相当の痛みを伴うものでありますが、県政の重要な課題に適切に対応できる財政構造を構築するために、全力を挙げて財政改革に取り組んでまいりたいと考えているところであります。県議会の皆様方を初め、県民の方々のさらなる御理解と御協力を心からお願い申し上げます。 |
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◯出納長(和田正道君)
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県の清掃業務等の委託につきましては、昨年三月の地方自治法施行令の改正によりまして、最低制限価格制度や低入札価格調査制度の導入ができるようになったことから、これまで種々な面から協議・検討を進めてまいりましたが、現在、庁内の委託契約等入札手続等改善検討委員会におきまして、平成十六年度からこれらの制度を導入する方向で検討しているところであります。
なお、これらの制度を導入する場合、県庁舎の清掃業務のように予定価格が二千九百万円を超えるものにつきましては、WTOの政府調達に関する協定が適用されまして最低制限価格を設定できないことから、不合理な低入札者を失格とすることができる低入札価格調査制度によることとなります。 |
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◯総務部長(境 勉君)
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県のホームページにおきましては、知事室のコーナーで知事の日程や知事へのたよりの紹介を行っておりますが、このほかe−かごしまのコーナーで、知事と語るふるさと座談会など知事の各地訪問の様子やイベント・会議等における知事の活動状況などを紹介しているところでございます。
県といたしましては、現在、県のホームページにつきまして再構築を進めておりまして、知事室のコーナーにつきましても、御提言の内容も踏まえまして、より利用しやすくまた県民に身近で親しまれるものとなるようその充実に努めてまいりたいと考えております。 |
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◯山口 修君
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基本計画を振り返って考えてみますと、金丸知事は、「十年、二十年後のかごしま」ということで、ある面の長期展望を知らしめてくれたんではないかなというふうに思います。
鎌田知事は、もう少し頑張れといいますか、薩摩人よ元気を出せという意味で、「鹿児島ルネッサンス」という本も書かれましたけれども、明治の気概を持って鹿児島県の発展を期そうというのが彼の計画の底にあったんではないかなと思います。
土屋知事は、初めてキャッチフレーズに「文化圏域をめざす」という言葉が入ってまいりまして、鹿児島に文化の創造をということで取り組んでこられたと思います。
須賀知事は、四代目といいますか、この一連の流れの総合的な仕上げのときに来ているんじゃないか。そしてまた、今、男性女性共生の時代というふうに言われますけれども、そのことが「共生ネットワーク」という言葉にあらわれているというふうに思います。一連の計画がまさに今、画竜点睛のときではないかなというふうに思います。二十一世紀の羅針盤になり得る基本計画二十一世紀新かごしま総合計画が企画されるように御英断をお願いいたします。
それでは、財政再建に係る挙県一致ということでございますけれども、挙国一致という言葉はよく出てまいりますが、最近といいますか、私と同じ部屋に若き藤崎議員がおりまして一緒に勉強をいたします。過去の議事録を見ますと、国語力が高かったのかどうかわかりませんけれども、先輩の議員の皆さんは非常にすばらしい言葉を使っております。そういうことで、その中に挙県一致と、県挙げて戦後復興に取り組もうということが掲げてありましたので、あえてこの言葉を引用させていただきました。百七十八万県民の皆さんとともに財政改革に取り組みませんと、この危機は脱出できないという思いで、改めて知事のお気持ちをただしたところでございます。
それから清掃等の入札に関する改善ですけれども、データを見てみますと、いきなり半額の値になったり、非常に乱高下があったのを見たものですからお願いをしたところでございます。いろいろ最低制限価格の設定等改善していただくということでございましたので、十六年度からそういうことのないように、そしてまた心配するのは、そういうある面常識的に考えられない入札で、働く人たちあるいは企業を経営する人たちが泣きを見るような価格ではならないというふうに思っていますし、業務、サービスの低下もあってはならないというふうに思いますので、ぜひとも新しい規則を早急に制定して取り組んでいただくようにお願いします。
それから知事室のホームページでございますが、総務部長の仰せのとおりでございますけれども、アクセスしてくる人はまず知事室に来ると思うんです。あのページを充実しないと、やはり何でだろうというふうになるんじゃないかなというふうに思います。先ほど申しましたように非常に多くの皆さんがホームページにアクセスしてまいりますので、ぜひ知事室の改善、そしてレベルアップといいますか、内容の充実に御努力をお願いしたいと思います。 |
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